昨日から行われていた第68期王将戦第4局で渡辺明棋王が久保利明王将に勝利。4勝0敗のストレートのスコアで王将位を奪取し、棋王位と合わせ二冠王となりました。


2人目の二冠王誕生もまだまだ戦国時代の様相


ここであらためてタイトル保持者の一覧をまとめてみます。

タイトル保持者一覧(2019年2月25日現在)
タイトル 保持者
竜王
広瀬章人
名人
佐藤天彦
叡王
高見泰地
王位
豊島将之
王座
斎藤慎太郎
棋王
渡辺明
王将
渡辺明
棋聖
豊島将之

しばらく不調で一冠に留まっていた渡辺棋王でしたが、今期は絶好調ですね。今回の王将戦も全く隙のない指し回しで久保王将を圧倒。実力者の完全復活となりました。

これで複数冠保持者が豊島二冠と渡辺二冠の2人に。とはいえタイトル保持者はまだ6人おり、今後もしばらくは戦国時代が続くのではないでしょうか。

渡辺二冠はかつて三冠王だった時期もありました。当然次のタイトルを狙っていることでしょう。どこまでタイトル数を増やすのか楽しみですね。

久保王将の失冠が持つ2つの意味


今回の久保王将の失冠は将棋界の流れを決定づける大きな意味を持つものだったと感じています。

1つは40代棋士のタイトルホルダーがいなくなったこと。昨年の棋聖戦と竜王戦で羽生善治九段が失冠したことと合わせ、ベテラン勢にとって苦しい戦いが続いています。

そしてもう1つは久保王将が唯一の振り飛車党であったこと。残りのタイトルホルダー6人はみな居飛車党で、タイトルを持つ振り飛車党が1人もいなくなるという寂しい結果となってしまいました。

ベテラン、そして振り飛車党にとって厳しい結果となっている現在の将棋界。今後この状況を打破する棋士が現れるかどうかに注目したいですね。